忘備録として2022年の年間ベスト作品を挙げておきます。
inoppie's Choice 2022
No. 1 セイロン
中量級のシステムで「栽培」「収穫」「貿易」の流れを上手く表現しているのは見事としか言いようがない。手番外のプレイヤーもアクションを実行できるのが最大の特徴で,常にアクションを実行しているような濃密なプレイ感を楽しめる。どのへクスを押さえるか,他のプレイヤーにどのアクションをさせるかなどの駆け引きも熱い!
貿易から逆算して綿密に計画を立てる必要があるが,やりたいアクションのカードがなかったり,手番外で不要なアクションを押し付けられたり,必ずしも希望どおりのアクションができるとは限らない。
大手パブリッシャーからの出版ではなく,賞レースにも絡んでいないので,再販の望みは薄いかもしれない。戦略的な中量級が好きな人は今のうちに入手しておいた方がいいかも。
No. 2 カスカディア
袋から動物ディスクを取り出す際に一喜一憂して盛り上がり,タイル配置ゲームにありがちな,タイルの種類が合わずに配置できないというストレスがなく,初心者にも安心してお勧めできる。
新しいシステムどころか,似たようなゲームを遊んだことがありそうな感覚に陥るが,ありそうでなさそうなゲームこそ,世間が求めているゲームだったりする。
あらゆる場面で出しやすいが,このゲームをやろうと意気込んで遊ぶ機会は少ないような気もする。
No. 3 フルスロットル
レースゲームは運要素が強いものが多い印象があるが,このゲームは運要素に加え,適度な戦略性や読み合いの要素がバランスよく配合されており,ゲーム終了後の満足感が大きい。
初心者が抵抗なく参加できるようなポップなアートワークもいい感じで,そこそこのプレイ時間で6人まで遊べ,箱サイズもそんなに大きくないので,他に欲しいゲームがないタイミングで購入を検討しているくらい気に入っている。
6人まで遊べるレースゲームではキャメルアップより断然フルスロットル派だ。