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カスカディア

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注目のタイル配置ゲーム。Golden Geek 2021 ライト級大賞を受賞。

 

ルールブックを読んだ段階では,よく言えば手堅く,悪く言えば見慣れたルールという印象。4組の動物ディスクと生息地タイルのセットのうち1組を選択し,自分のタイルに一辺以上が接するようにタイルを配置,同じ動物のマークが描かれているタイルの上にディスクを配置する。これを20回繰り返すとゲーム終了。

 

白い三角形と松ぼっくりのマークが描かれているキーストーンタイルにディスクを配置すると,自然トークンを獲得できる。自然トークンは手番に消費することで,セットを無視して任意の動物ディスクと生息地タイルを選択することができる。

 

同じ種類の生息地タイルは最大連続枚数が得点になる。更にマジョリティによる追加得点もある。動物ディスクの得点はゲーム開始時に選択した全員共通の動物得点カードに依存する。

 

同じ種類のタイルを連続させれば得点は伸びるが,一辺以上が接していれば配置できるため,タイルの種類が合わずに配置できないというストレスがない。動物ディスクも同じマークのタイルに配置しなければならないという制限はあるが,ディスクと同じマークがない場合,同じマークはあるが配置したくない場合など,ペナルティなしで袋に戻すことができる。これらのルールにより気持ちよくプレイできる。

動物得点カードのバリエーションでゲーム展開が変わるのはありがちではあるが,ファミリールール,中級ファミリールールもあり,初心者に優しい配慮が見受けられる。

袋から動物ディスクを取り出す際に「キツネ来い!」「クマ要らん!」など,一喜一憂して盛り上がり,プレイ時間も公称の30~45分に収まるので,初心者にも安心してお勧めできる。目新しいシステムは皆無だが,バランス調整でどこまで面白くできるか可能性を追求したようなゲーム。